シェア金沢に行ってきました

8月2日に金沢市にあるシェア金沢に視察に行ってきました。 シェア金沢とは、世代や障がいの有無を超えて、いろんな人がつながり、地域社会づくりに参加する街です。 サービス付き高齢者向け住宅、アトリエ付き学生向け住宅、児童入所施設などが点在し、地元の人が気軽に利用できる天然温泉、カフェなどもあります。 シェア金沢を運営するのは、戦後戦災孤児を預かることから始まった社会福祉法人佛子園。シェア金沢以外にも、福祉施設、温泉施設や飲食施設など、既存の枠組みを超えた独自の福祉サービスを展開しています。

シェア金沢外観

シェア金沢温泉

街を作るためには、人が集まってくる仕掛けを作ることが大切です。温泉やアルパカやドッグランなど、人の心を癒すスポットがあちこちにあります。

シェア金沢アルパカ1

アルパカ、かわいいのかと思いきや、……迫力がありました。

シェア金沢アルパカ2

街には学童保育もあります。火起こし体験からはじまり、子どもが自然の中で遊びながらたくしましく生きる力を育みます。

シェア金沢子ども

「施設の壁をなくして、街を作る」。 福祉分野からの街づくりにとても刺激を受けました。 施設というと、人が近寄りがたい場所といったイメージがありますが、壁をなくし仕掛けを作ることで、人が集まる場所に変える。この逆転の発想が素晴らしかったです。 しかし、それは福祉の現場で働く人々が福祉を突き詰めていくことで自然にたどりついた結果なのでしょう。施設長の奥村さんのお話からは強い信念が伝わってきました。

また芸術文化が重要な役割を担っていたことも興味深かったです。ライブハウスがあったり、芸大の学生のアトリエがあったり。価値観の異なる人を結びつけるものとして芸術文化は大きな力を発揮していました。 価値観の異なる人びとがそれぞれ自分の役割を見つけ、音楽や食などの芸術文化を通じて、ともに楽しむこと。街づくりの根っこを教えてもらいました。

(菅原)