兵庫県豊岡市と「先端的まちづくりに関する連携協定」締結

奈義町は、8月31日、施策に関する情報やノウハウを共有し、先端的なまちづくりに取り組むための連携協定を、兵庫県豊岡市と締結しました。

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この協定は、奈義町の教育・文化のまちづくり監である劇作家の平田オリザさんが、豊岡市芸術文化参与を務めていることをきっかけとして、両自治体がアートのまちづくりなどの共通点を持つことから、実現しました。

中貝宗治 豊岡市長によれば「平田さんが仲人のようなもの」だそうです。「平田さんが奈義町の話ばかりするので、密かにライバルのような気持ちになっていましたが、実際に訪れて、協力していける素晴らしい町だと感じました。」

奈義町については「フットワークや機動性、スピードなど、コンパクトな町の強みを感じました。また、子育て支援施策についても、一つ一つは他の自治体でも行われているものかもしれませんが、ベクトルがきちんと合っていて、覚悟を決めて取り組んでいることが伝わるから、結果が出ているのだと思います」と評価され、「美しい景観や、歌舞伎や現代美術館などのアートなど、本物のローカルがある町です。お互いに切磋琢磨して、世界の中で輝くまちを目指しましょう」と呼びかけていただきました。

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協定では、全国のトップレベルの合計特殊出生率2.81の実現など、子育て政策での実績を持つ奈義町と、城崎国際アートセンターを拠点に、世界のアーティストが滞在しながら舞台芸術活動を行う「アートティスト・イン・レジデンス」や、コウノトリの野生復帰などの環境保全での実績を持つ豊岡市が、今後、成功のノウハウの交換や新しい施策の共同研究・開発などによって、共に先端的なまちづくりをめざすことを宣言しています。

また、文化資本を蓄積するための教育制度とプログラムの共同開発や、子ども達や職員の交流、先端的なまちづくりに関する調査研究なども行っていく予定です。

豊岡市長からは、早速、現存する近畿最古の芝居小屋「永楽館」での横仙歌舞伎や子ども歌舞伎の上演の依頼がありました。城崎国際アートセンターと奈義町現代美術館の連携という提案もいただきました。

さらに、今後は、共通の課題を抱え、解決しようとしている他の自治体にも連携を呼びかけ、ネットワークを広げていくことも目指していきます。

笠木義孝 奈義町長も、「地方創生は、いかに町が変わるか、です。これまでの「守り」の町政ではなく、『小さな世界都市』である豊岡市さんに教えていただきながら、広い世界を目指し、子ども達が誇れる町、帰ってこようと思う町を作っていきたいと思います」と決意を語られました。

協定の締結式には、多くのマスコミも駆けつけ、関心の高さが感じられました。