平田オリザさん、中学生を対象にした演劇ワークショップ

菅原です。

8月1日、平田オリザさんの演劇ワークショップが行われました。先月は奈義小学校の6年生が対象でしたが、今回は奈義中学校の1年生(2クラス:55名)が対象です。

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前回同様、朝の教室に転校生がやってくるという設定の短い劇を作ります。 まずは、グループに分かれて、配役を決めて、台本を声に出して読みます。 台詞は書き換えてもOK。たとえば「おやじがナイターを見ていたから」という台詞の「おやじ」。普段友達の前では父親のことをなんと呼んでいるのかを話し合って、それぞれ「パパ」「お父さん」と書き換えます。 こうやって台詞を読んでは書き換えることで、普段の自分たちのしゃべり言葉に意識的になります。 1回目の発表。 転校生がアンパンマンになる等、大胆に台詞を書き換えた班もあって、とても盛り上がりました。

2時間目は、さきほどの台本をもとに、自分たちで台詞を考えます。 1回目の発表を終えて、各班「ああすればよかった」などの反省があったり、他の班に「負けたくない」といった思いがあったりで、1時間目の練習に比べて気合が入ります。

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1回目の発表では、ただ台本を読むだけの生徒が多かったのですが、2回目の発表では細かい演技をしたり立ち位置を工夫したり、とても見応えがありました。 人を楽しませるために、さまざまなアイディアを出し合い、話し合ってまとめる。芝居作りを通じて、共同作業の大変さや楽しさを実感できたのではないでしょうか。 ワークショップが終わったあとも、にぎやかに劇の感想を言い合っている姿が印象的でした。