なぎ自然ガイド養成講座を開催しました!
3月11日と3月25日になぎ自然ガイド養成講座(全2回)を開催しました。
講師は、奈義の子どもたちから絶大な支持を集める、よっちゃん先生こと芦田栄徳先生。4名の受講生が集まってくださいました。
今回の講座は、子どもたちに奈義の自然の魅力を伝える自然ガイドの養成を目的としています。第1回はよっちゃん先生によるレクチャーを受けて、奈義の自然について参加者のみなさんで語り合いました。そして第2回では、なぎビカリアミュージアム周辺にて実際に子どもたちに自然観察会を行います。
3月25日、なぎ自然ガイド養成講座第2回。
天気は快晴です。会場には、続々となぎの子自然観察会の子どもたちが集まってきます。なぎ自然ガイドの受講者はたった一回のレクチャーを受けただけで、子どもたちにあれこれ自然のことを教えることができるのだろうかと不安そうです。「芦田先生もいることだし、今日は子どもたちと楽しみます!」
よっちゃん先生の周りには自然と子どもたちが集まってきます。
これが自然ガイドひみつ道具です。タッパーの蓋には虫眼鏡がついています。動き回る昆虫を捕まえて虫眼鏡で観察するのは至難の業ですが、このひみつ道具の中に入れれば動き回っても虫眼鏡で観察することができます。ナイスアイディアです。よっちゃん先生の指導の下、奈義町文化センターの松村さんが作製してくれました。
よっちゃん先生からひみつ道具の説明、自然観察会の注意点を聞いてから、いざ出発です!
「よっちゃんこれなに~?」 さっそく子どもたちが何かを見つけて、よっちゃん先生の元へ駆け寄ってきます。
よっちゃん先生が眼鏡を外してじっと観察します。
「これは蛍の幼虫が食べる貝」
子どもたちは見つけたものをよっちゃん先生に見せたくてしかたがありません。次々とやってきます。
「これなに?」「これははしりぐも」
「これなに?」「これはがま。燃えやすいから昔は火打ち石の火種に使ってた」
「これなに?」「おー珍しい。これは本物のメダカ!」
なぎ自然ガイドの受講者のみなさんは、よっちゃん先生の傍らでメモを取っています。
よっちゃん先生はひときわ大きい声を出しました。
「みんな、よっといで」
子どもも大人もよっちゃん先生の周りに集合。
「これは、かなへび。恐竜みたいな顔をしてる。しっぽ触ってごらん」
「うわー、ざらざらしてる」
「尻尾にのこぎり状の棘がある。トカゲと違って、こうやって尻尾を持っても尻尾が切れない。はい、クイズ。このかなへびはオスかメスか?」
「……うーん」 子どもも大人も考え込んでしまいました。
「答えは尻尾の形。足の付け根から尻尾までだんだん細くなっていくのがオス、すぐに細くなっていくのがメス」
なるほど~。なんでも聞けばすぐに答えてくれる、さすがよっちゃん先生です。
自然観察会が終わった後は、奈義町文化センターでお昼を食べながら振り返り。たくさんの家族連れのみなさんに残ってもらいました。
今日ビオトープで見つけたものをみなさんで思い返し、よっちゃん先生がそれぞれに解説をしてくれました。
質疑応答の時間では、よっちゃん先生が愛称である「となりのよっちゃん」の由来についても。
「これは隣に住んでいた女の子が名付け親なんです。みんなの前に立って教えるのが苦手で、いつもみんなの隣にいて相談に乗れるようにしたい。だから『となりのよっちゃん』。」よっちゃん先生の周りに自然と子どもが群がる理由がわかりました。
奈義の子どもたちにとって身近なものである那岐山や池などの自然。しかし、自然が身近にあるからといってドキドキワクワクの冒険は始まるわけではありません。よっちゃん先生と一緒に歩くことで、自然の楽しみ方を教えてもらうことで、ドキドキワクワクの冒険がはじまります。よっちゃん先生との冒険は、子どもたちにとって忘れられない思い出となるのではないでしょうか。
奈義の自然の楽しみ方を子どもたちに伝える「なぎ自然ガイド」。よっちゃん先生レベルに達するのはなかなか難しいかもしれませんが、子どもたちの好奇心を引き出し一緒に自然を楽しむ仲間を募集中です。
(菅原)