奈義小学校1・2年生が演劇『サンタクロース会議』に参加しました!
12月18日・19日に奈義町文化センターで劇団青年団による「サンタクロース会議」が上演されました。今回の上演は、奈義小学校1・2年を対象にしたコミュニケーション教育の一環として行われました。
劇団青年団は、「奈義町教育・文化のまちづくり監」の平田オリザさんが主宰し、海外からも高く評価されている劇団です。今回、上演された『サンタクロース会議』は、青年団の作品の中では珍しい「子ども参加型演劇」で、子どもたちが芝居に参加することができます。
奈義町文化センターの舞台の上に舞台セットがありますが、その手前に客席スペースがあります。ここが子ども席です。
『サンタクロース会議』では、登場人物たちが繰り広げる会議に子どもが参加しながら、ストーリーが進んでいきます。
ご来場くださった保護者の皆さんは、舞台の下の通常客席に座って、子どもたちの姿を見守ります。
照明が暗くなって『サンタクロース会議』の始まりです。
舞台の上にはお母さん、お父さん、先生、魔女、ガリガリ博士、ガミガミ博士などが登場します。子どもたちにとって身近な存在である役もあれば、絵本の中でしか出会ったことがない役もいます。登場人物が一同に会したら、議長がベルを鳴らし、サンタクロース会議のはじまりです。
議題は「クリスマスにサンタクロースに何をお願いするか」「サンタクロースに会うためにはどうすればいいのか」「煙突のない家にサンタクロースはどうやって入るのか」など。
会議の途中で、議長が子どもたちに「煙突のない家にサンタクロースはどうやって入ればいいかな?」と質問を投げかけると、小学生たちは次々と手を挙げていきます。
「小さくなって鍵穴から入る」
なるほど~。子どもたちのたくしましい想像力とワクワク感のある自発性に驚かされました。
舞台上で照明を浴びながら子どもたちが質問に答えている姿を眺めていたら、通常客席で観ている私は涙を流しそうになってしまいました。
演劇を通じて、子どもたちの想像力を引き出し、自然とコミュニケーションを促す、青年団の皆さんの素晴らしいお仕事に感服しました。サンタクロースは子どもたちに夢を与える存在ですが、青年団の皆さんも演劇を通じて子どもたちに夢を与えていました。
奈義町の子どもたちが、想像力たくましくフィクションの世界を生き抜いていた姿も心強かったです。コミュニケーション教育の一環として行ったわけですが、観ている大人が子どもたちの姿から学ぶことも多かったように思います。
演劇でもらった帽子を大切そうに被る子どもたち。
舞台の上で俳優と一緒に演じた彼らはまだ興奮冷めやらぬ表情です。リアルなのか夢なのかわからない『サンタクロース会議』、それぞれの心の中でクリスマスが来るまで議論は続きます。青年団の皆さん、本当にありがとうございました!
(菅原)