コミュニケーション教育の授業~課題も見えてきました

黒瀬です。

1月30日、3・4時間目に小学校4年生、5・6時間目に小学校6年生を対象としたコミュニケーション教育の授業を、特定非営利活動法人PAVLIC理事長の田野邦彦さんを講師にお迎えして実施しました。各学期に1回ということで、今年度最後の回となりました。

小学校4年生では、「ジェスチャーゲーム」を行いました。グループごとに渡されたテーマをジェスチャーで表し、見ている人が、それが何の動きなのかを当てるものです。

小学校6年生では、「ダメですよ/ダメですか」を行いました。10回の会話を重ね、9回目には「だめですか?」、最後の10回目で「だめですよ。」と終わるようにセリフを考え、演じるゲームです。

小学校4年生のジェスチャーを作る場面では、そのジェスチャーが見ている人にわかるようにするために、思いついた子どもが提案します。それに対してさらにより良くなるようにと別の子どもが提案します。なかには、それを行動で表現しようとする子どもが出て、提案しながら練習しながら、また修正していくようになっていきます。

小学校6年生のセリフを作る場面でも、同様に、最後に「オチ」が来るようにとセリフを考えますし、そのセリフの言い方によって雰囲気や伝わり方が変わってくることに気づくと、立ち上がって練習しながら、創作していくようになります。

このような状態となると、相手の話をしっかり聞く、それを考える、体を動かして行動する、といった「思考力」「判断力」「表現力」といったものが自然と養われていきますし、対人とのコミュニケーションをとる中で行っていますので、まさにコミュニケーション能力の育成となっています。

ところが発表という場面になると、それまでの熱気が冷める傾向がありました。発表するのを恥ずかしがったりするだけでなく、聴く姿勢として、創作しているときに見えた、食らいつくような興味関心や集中力が感じられません。

この部分へどうアプローチするのかが、来年度の大きな課題だと考えています。