全体を知ることで活きる個~奈義町国際交流発表会
1月20日(日)に奈義町文化センターで、「奈義町国際交流発表会」が行われました。
この「奈義町国際交流発表会」は、奈義町国際交流員だったポール氏の発案で、昨年度初めて行ったものです。
それまでは、声をかけられたら互いに協力はするものの、国際交流に関する活動を、奈義町全体としては明確に把握できていなかったようです。
昨年度から関係者が一堂に集まって、どんなことをしているか、誰が関わっているか、どうしたいか、等を発表したり交流したりする中で、国際交流ネットワークも誕生しました。
今回は6つの発表が行われました。
・わの会
・未来シェア
・英会話サークル
・教育委員会生涯学習課
・国際交流員
・国際交流ネットワーク
それぞれの取り組みやその取り組みについての考え、これからどうしたいか、といったことが発表されました。
発表の後の交流の場で語られたことは、大きく3つありました。
ひとつめは、着実に国際交流に関心がある人の輪が広がっている、ということ。
今回の発表会の場には来られなかったものの、それぞれの活動を行うのに、昨年度まで関わっていた人に加えて、新しい顔ぶれが増えている、ということでした。
国際交流ネットワークという組織と場ができあがって、活発に活動できたとはまだ言い難いものの、声かけや情報発信をし続けたことによって、町内でこんな活動をしている、とかこんな人がいるといったことへの認識が広がり、ちょっと行ってみようか、ということができたのだろう、ということです。
ふたつめは、互いの状況の理解が進み、全体を理解する人が増えてきた、ということです。
全体的な活動状況がわかってくると、互いを気遣うことができて、今までのようにわからずに無理強いをしすぎたりすることは控えるようになり、逆にちょっと無理をお願いできたりすることもできるなど、みんながどういった状況にあるのか、ということがわかって、互いへの心遣いがよりしやすくなった、ということでした。
みっつめは、全体像がつかめてくると、自分事として、それぞれの活動に参加できたり、応援できたりするようになった、ということです。
せっかくしているんだったら、自分も参加したい、とか、だったらこうしたらもっと良くなるのでは、と提案するなど、とても活発な意見交換でした。
それぞれの活動は、それぞれのものとして大事にし尊重するものの、すり合わせてみたり新しくしてみたりしようなどと、みんなが自分のこととして考えて話し合い、翌日からの行動を決めていこうとしていました。自分のすることも人のすることも大切にしあうことが、全体を把握することによって、よりスムーズに進むのだなぁと、傍から見ていて、感嘆しました。
奈義町内で「国際交流」というキーワードで活動している人たちの輪がより強く広くつながっていく、素敵な時間となりました。
(黒瀬)