らくでん式英語インプロ Have fun!英語って楽しんじゃけん(^-^)

3月24日(日)に「らくでん式英語インプロ Have fun!英語って楽しんじゃけん(^-^)」が奈義町文化センターで開催されました。
今年度は12月9日(日)に引き続き2回目、初めて行った昨年から数えて通算4回目となります。

今回のプログラムは、自らもっと学びたい、もっとやりたい、もっと話せるようになりたい、という気持ちを養うきっかけとなるよう、英語でのコミュニケーションを楽しむことができるようになるのを目指したものでした。

内容として特徴的なものは、二つあります。
ひとつ目は、感情を大切にすること。
話すにしても聴くにしても、感情を表に出すことに躊躇しないように、楽しく遊ぶようにワークをしたり、レクチャーを受けたりしました。
とっさに気持ちを表す英語表現をしたり、気持ちや状態を、言葉ではなく、身体や表情を使って表現するするワークなどをしました。
話を聴くときの態度などの言葉以外のことで、うなづいたり、笑顔であったり、大きいジェスチャーがあったり、相槌を打ったりする聴き方と、まったく反応しない、無視する聴き方をされた時の、話している側の感じる所要時間の違いや、研究結果の説明を受け、ノンバーバルコミュニケーションの大切さを理解しました。

ふたつ目は、文法的なものを確実に押さえておくようにしました。会話で使うことが多い過去形を中心とした時制の違いや、人称の違いによる単語や活用についてもワークやレクチャーを織り交ぜたものでした。

プログラム作成については、全国や世界でも活躍されているらくでんさんの知見と、地元奈義町で英語教育に携わっている方々との、前回よりもさらに増して、協働で作られたものです。
英語の活用量はかなり多くなっていますが、それは子どもたちの特徴や現状を踏まえた中での地元からの提案と、らくでんさんが今まで培ってこられたカリキュラム作成の多くの引き出しの中からとを調合して出来上がったものです。
昨年度当初からすると、プログラム内容のレベルがどんどん高くなっていっているのにも関わらず、子どもたちの取り組む様子は、ひるむことなく、少しでも多く英語を使おうとして、話したり書いたりします。日本語の説明や練習などをは邪魔といった雰囲気さえ醸し出しています。英語教育での課題の一つである、英会話が続かない、ということへの提案につながる、とても上質なプログラムでした。

また、2年間4回の積み重ねによって、慣れることで次回への期待が生まれることで、参加者の広がりが着実に表れています。子どもたちは、参加申し込みをしていた人はもちろんのこと、当日になって友達に連れてこられたという初めて来るという子もいましたし、地元のサポーターが前回の3人から6人へと増えました。また内容レベルの高度化については、ただ英語と親しみ楽しむ、というところから、使える英語、文法事項の修得も踏まえた英語活用へむけてと進んでいます。

都会と田舎の交流としてのひとつの形であり、関わる人たちがそれぞれの気づきや成長を果たしていくというすばらしい成果だと考えています。

(黒瀬)