地方創生プロジェクトチームによる合同発表会!

ナギカラの菅原です。

2月9日に役場にて若手職員を中心とした「地方創生プロジェクトチーム」による合同発表会が行われました。昨年11月から週一回のペースで、若手職員が仕事終わりに集まって、チームごとにそれぞれの課題に取り組み、国の地方創生関連事業の具体的な企画提案書を作ってきました。

チームは4つ。それぞれの課題は、Aチームが「小商いクラスターの整備」、Bチームが「空き家の新しい活用方策」、Cチームが「すばらしい。ポイント制度」、Dチームが「奈義町デマンド型乗合タクシー運行事業」。どれも興味深い課題で、これからどのような企画が提案されるのか楽しみです。

会場には奈義町職員のみなさんに加えて、議員のみなさんも。そして審査員席が設けられていて、笠木町長、有元副町長、甲田教育長、総務課の奥課長、町づくり戦略室の大内室長が座られています。……これはなかなかプレッシャーのかかる場ですね。

まず、ナギカラの一井さんより合同発表会の進め方について。 各チームのプレゼン時間は質疑応答も含めて30分。その後、審査が行われ、審査員のみなさんの手元には「〇」が書かれたプラカードと「×」が書かれたプラカードがあり、全員「〇」が出たら企画提案書は採用です。

有元副町長のご挨拶からは、地方創生に向けての奈義町役場の本気度が伺えました。これからの役場は若手職員が中心となって自分の頭で考えて町を変えていく。地方創生プロジェクトチームの発表がはじまります!

まずはBチームによる「空き家の新しい活用方策」。

「奈義に来たいという人なんかいるはずない」という田舎コンプレックスの話があり、どのようにすれば地域住民が移住者の受け入れを肯定的に捉えてくれるのか、といった問題提起がありました。そこで提案されたのが「奈義暮らしのアドバイザー事業」。 奈義暮らしのアドバイザーを本部に2名程度、各地区に複数名設置します。仕事内容は、ウェブサイトの空き家バンク・移住定住情報を充実させるなどの情報発信や、現地案内、窓口対応など。このような事業を進めることで、行政主導で空き家対策を行うのではなく、行政と地元が協働で空き家活用や移住者の受け入れが円滑に行えるような基盤を作っていきます。

なるほど。奈義暮らしのアドバイザーの活動によって、地域住民が田舎コンプレックスを払拭し、奈義を誇りに思うことで移住者を受け入れる土壌を作っていく。地域住民が奈義に誇りを持つところからはじまる「空き家の新しい活用方策」、とても説得力のある発表でした。

そしてドキドキの審査結果は

全員「〇」です! 見事採用です!

続いて、「小商いクラスターの整備」、「奈義町デマンド型乗合タクシー運行事業」、「すばらしい。ポイント制度」と発表がつづきます。

今回の発表の趣旨をあまり理解していなかった私は、発表が始まる前は若手職員によるまちづくりの「練習」なのかと思っていましたが、発表が進むつれ、この発表は奈義町の「本番」であることがひしひしと伝わってきて、ただただ圧倒されました。どのチームも個性的なプレゼン資料を作成し、いますぐにでも取り組みたくなるような素晴らしい企画でした。

審査結果は、なんと、全てのチームが「〇」!

最後に、町長より地方創生プロジェクトチームへメッセージがありました。

「今年度から班長制度を導入したのは、若い職員に意見を出してもらい『自分たちの仕事は自分たちで作る』という意識を持ってもらいたかったから。自ら手を挙げて何かを達成し、ダメだったところはさらに改善していく。その繰り返し。今回の合同発表会はすばらしかった。『すばらしい。ポイント制度』チームに関しては、自分たちで『すばらしい』と言ってしまっているが(笑)。常に前へ前へと進んでもらいたい。職員が変われば、町民のみなさんにも伝わるはず」

奈義町のグランドデザイン・タウンプライド素案が出来上がり、あまりにも大規模な計画なので「夢物語」と思われてしまうところもあるかもしれません。しかし、今回の地方創生プロジェクトの合同発表を見て、グランドデザイン・タウンプライドが少しずつ確実に現実のものとなっていると実感することができました。発表が終わった後の若手職員のみなさんの達成感あふれる笑顔が印象的でした。

奈義町、盛り上がってきました!