孫大輔先生によるCBPR研究ワークショップを実施しました!
8月11日に、ちょいワルじいさんプロジェクトの一環として、東京大学講師の孫大輔先生によるCBPR研究ワークショップを実施しました。昨年度から取り組んでいる、高齢男性特有の課題解決に向けた「ちょいワルじいさん作戦会議」に、今年度から孫先生に研究のアドバザーとして関わっていただいています。
今回のワークショップの対象は、奈義町のCBPR研究メンバーの皆さん。医師、研修医、保健師、生活支援コーディネーターなど、奈義町で地域医療・地域包括ケアに取り組んでいる様々な職種のみなさんに集まっていただきました。
演題は「CBPR研究ワークショップ」。CBPR(Community-Based Participatory Research)とは、コミュニティに基礎を置く参加型アクションリサーチの略です。
今回のワークショップでは、参加型アクションリサーチの基礎について理解し、これからの奈義町でのアクションリサーチ活動について検討していきました。
参加型アクションリサーチでは、地域住民と研究者も対等な協働によって、状況改善や社会正義の実現のために社会変革のアクションを行っていきます。
ワークショップの後半では、奈義町アクションリサーチのプランを考えるグループワークを行いました。奈義町の強みと課題を考え、さらに問いを考えます。奈義町の強みは「合併していない」「健康寿命が長い」「女性のパワーが強い」「文化的活動に積極的」「子どもが多い」「顔が見える関係」などが挙がりました。
その後、プランニングとして、奈義町CBPRのゴールと、メンバーそれぞれにとっての「私の役割」を考えて、グループごとに発表。
「農業を通して若者と高齢者がゆるくつながれる」「『奈義らしさ』をアートの手法などを使って作っていこう」「人々の斜めの関係・適度な距離感の関係性づくり」といった提案が出ました。
医療の視点から、専門職と町民のつながりを考え、さらに町全体の健康(ウェルビーイング)を高めていこうとするCBPR。奈義町でまた新たな実践がはじまります。
(菅原)