ちょいワルじいさん、新イベント企画に向けて

6月11日にちょいワルじいさん作戦会議を実施しました。
前回の会議で、次回のミニイベントでは「昔の写真」をテーマにしたイベントを実施することが決まりました。プロジェクターで奈義町の昔の写真をスクリーンに映し出して、高齢の方々にその時代の生活を語り合ってもらいます。今回の会議では、さらに詳細を決めていきます。

まずは、どういった写真を集めればいいか。
ちょいワルのみなさんから昭和の印象的な出来事や風景がいくつも出てきます。神社のお祭り、地区の集まり、亥の子祭り、昭和38年の災害、運動会、町の風景、消防団、池普請、など。
池普請は若い人たちにはほとんど馴染みがないのではないでしょうか。池普請とは、池底に溜まったごみや落葉を除去したり、掘り上げて底を深くしたりする、地域の行事です。

消防団でも、今と昔ではやり方や服装が大分違うそうです。例えば、団員は足にゲートルを巻いていました。ゲートルとは脚絆のことで、脛の部分に巻く布です。「お年寄りにゲートルを渡したら、それが何なのか解説して、巻き方を教えてくれるのではないか」という意見が出ました。

イベントでは、ただ写真を見るだけでなく、道具や食事、音楽などを用意して、五感をフルに使って昔の記憶を呼び覚ませる仕掛けがあった方がいいのではないか。
食事では、いなごの佃煮、団子汁、さいじんこ、桑の実、松ヤニ、そばがき、いもぎょうせん、はったい粉などが、昔の記憶を蘇らせる刺激となるのではないか。
参加者が受け身になるのではなく、能動的に楽しめる仕掛けを考えていきます。

次は、それらの写真をどのように集めていくか。
「昔の写真を募集しています!」というチラシを作成して、広報誌に挟み込みをすることになりました。町誌、町政50周年写真集などがあるが、できるだけ個人の生活が見えてくるものの方がいいのではないかと考え、町民のみなさんに呼びかけることにしました。

イベント名は「奈義町の昔の写真を見て語り合う会(仮)」、開催日は8月30日。
この日は、地域包括ケアシステムに関心のある学生・社会人を対象にした「奈義で地域とつながるセミナー」二日目です。ちょいワルじいさんの活動は、奈義町で実施されているユニークな取り組みとして、その参加者のみなさんにもお手伝いとして参加していただこうと考えています。
こうやって意見を出し合ってイベントを形にしていくのはとても面白いです。今回の会議もとても盛り上がりました。

(菅原)