これまでの人生のエピソードを聞いて舞台化する

7月8日にぽっかぽか演劇ラボを開催しました。
いつも通り、身体を使った遊びから。今日はジェスチャーしりとり。
一列になって、伝言ゲームのように、言葉を使わずにジェスチャーのみでお題を伝えていきます。例えば、海。
これが簡単そうで難しいのです。泳ぐジェスチャーをしても、プールと勘違いされてしまうので、プールではなく海だということを伝えていかなければなりません。
頭も使いますし、身体も使います。大人は言葉を使うのが子供より上手だけど、体を使うのは子供より下手だ、というのがわかりました。

続いて、今日のメインコンテンツ。
前回、物語を作って芝居にしたのですが、今回は大人の話を聞いてそれを芝居にしていきます。グループに分かれたら、それぞれ代表の大人を決めて、グループ内でテーマに沿ったエピソードを披露してもらいます。
テーマは「これまでの人生で一番活き活きしていた時期」。
代表の大人は、それぞれ自分の人生を振り返って、エピソードを思い出し、グループのメンバーに話していきます。そして、エピソードを共有したら、グループメンバーでそのエピソードを舞台化していきます。
配役を決めて、セリフを決めていきます。
話してくれた大人は本人役で出演します。つまり、グループメンバーで協力して、その人が活き活きしていた時期を再現できるようにします。

発表。
あるグループは、雀荘で働いていた時のエピソードを舞台化しました。
麻雀を行うのに客が足りず、バイトが同卓することに。客がタバコを吸ったり、イライラして足踏みをしたり、エピソードを話してくれた人が、色々と細かい演出をしたのでしょう、雀荘の雰囲気がとてもよく表れていました。

一人の体験を数人で舞台化することによって、その人がいかにその体験を大切にしているか、そして、体験を共有して表現する難しさを感じていただけたのではないでしょうか。
メンバーからは「その人の若い頃の姿を見れたのが意外で面白いかった」「演じたらあの頃の感じを思い出した」という感想が出ました。

今後、ぽっかぽか演劇ラボでは、一人一人の世界の見え方を演劇で共有して地域に発信していく、そんな取り組みができたらと思います。

(菅原)