2019年もCBPR研究ミーティングはじまりました!

1月14日に奈義ファミリークリニックで、第5回目のCBPR研究ミーティングが行われました。
東京から孫大輔先生が来てくださり、奈義ファミリークリニックの松下先生、研修医、保健師、生活支援コーディネーター、俳優、居場所づくりの活動をしている人、専門職ではない町民の方などが集まりました。

まず初めに、ふたつのチームから、これまでの活動報告がありました。
<探検発見ほっとけんチーム>
閉じこもりがちな人が地域の人とつながるために、対象者のリストアップをしています。細かい配慮をしながら進めているため、まだ思うように集められていませんが、40代で難病の方がいるという報告があり、お宅に訪問するタイミングを慎重に検討しています。
また訪問するまでに「さまざまな問題点を予習して行かないと」「もっと情報収集して、頭に背景情報を整理してから」など丁寧に進めていきたいという意見も出ました。
今後の課題としては、リストをどう使うかなど具体的にまだ決まっていないことや、メンバーの情報共有が問題としてあげられました。

<人生時代チーム>
昨年秋に行われた「ちょいワルな同窓会」の報告がありました。
このイベントでは奈義町の昭和の写真をスクリーンに投影して、昔の暮らしぶりについて語ったり、奈義町の昔の町並みを思い出してもらったりしました。町内外から50名の高齢者が集まり、当時流行した歌謡曲をみんなで歌ったりと、参加者からも大変好評でした。
また11月に開かれた「ちょいワルじいさん作戦会議」の活動報告もありました。ちょいワルのメンバーは2か月ほどかけて「山中一揆」について研究していました。今後は奈義にある石碑や地名なども絡めて、さらに話し合いを進めていく予定です。もしかすると春までには、なにか報告できるかもしれません。

次に、「地域の人が参加したくなる仕掛けづくりや、チームの連携を進めるにはどうしたらいいか」を各チームで話し合いました。
すぐに思いついたのは、大盛況だった過去のイベントの第二弾を開催してみるということでした。
他にも、奈義町のヒーローを探してみてはどうか。「いきいきと話せる人」や、「自分の健康法を話せる人」など地域の元気な人を見つけて活動を広げていきたい。
若い人もどんどん参加してもらえれば、さらに盛り上がるのではないか、など、いろいろな意見が出ました。
また、奈義にはまだ「移住者の会」のようなものがないので、移住者と面倒見の良いちょいワルじいさんが出会えば面白いのでは?というユニークな意見もありました。
前回も話題になった「居場所づくり」についても最後に少し話し合われました。
まだ形にはなっていませんが、第三の場所、家や職場ではないところで気軽に繋がれる、集まれる場所があったらいいな、不登校のこどもたちや、孤立しがちな人が多世代で交流できる、そんな「場所」づくりができないかなという話がありました。

また今回は、千葉県多古町から視察に来られたメンバーもミーティングに参加されました。
「タコ足ケアシステム」という素敵な取組をされていて、その紹介もしてくださいました。
全国の楽しい取組をしている人達とつながっていけるのも、この場の面白いところだと思いました。

さて、次回のミーティングは4月の予定です。
これからも健康や生活の向上を目指したCBPR研究を進めながら、奈義町の強みであるアートや文化を活かした取り組みをご報告できればと考えています。

(申)