「中高生ワカモノが考える発表会」知識を得ることで価値観が変わり、みんなで交流すると良い考えが生まれる。
3月23日(土)に「中高生ワカモノが考える 発表会」が奈義町文化センターで行われました。これは11月から行ってきた「自分のこと×地元地域 課題を解決 思考力表現力アップで学力アップ 講座」のまとめの発表会でした。
今まで講座に参加したことがある中学生は20名ですが、今回の発表会に参加したのは12名でした。また保護者の方や議員さん、役場の職員さんを含めて20名が参観に来られました。
スピーチや文章表現の型を身につけ、その型にあてはめて表現する中で、主にマーケティングの技法を活用して思考し、表現内容を作っていく講座を、全26回行ってきました。
中高生や奈義町在住在勤の若者を対象に呼び掛けたところ、主に中学3年生が、受験での面接対策や作文対策もあてにしてやってきた面もあるようです。
集まっては、解散しては、どこかへ行っては、誰かが聞いてくれたら、まるで発声練習かのように「だりー」「たいぎー」という言葉を、まずは発しないといけない?中学生の時期。そのような態度や様子を知らないと、いや知ってはいても、その言葉や態度に指導側はエネルギーは奪われますが、彼ら彼女の真意は、何か熱中できるものはないかと興味関心はアリアリなのです。
話したり書いたりする表現方法の型を活用して、まずは表現できるようにし、そして表現する内容を深めたり広げたりする思考方法や手段を少しずつマスターしていき、毎回何らかの形で発表する練習を行いました。
講座での発表に対して、疑問や意見を互いに出し合う対話を重ねながら、出てきた新たな課題や積み残しの課題を宿題として持ち帰り、また調べてきて発表する…の繰り返しを5カ月ほど重ねてきました。
発表会では、まず学んだ内容についての説明を中1生コンビが担当。型や方法について説明をしました。そして発表のテーマは次の通り。
・タブレット学習
・公共交通について
・街灯・防犯灯について
・砂防ダムについて
・コミュニティーについて
・若者について
・空き家について
・害獣について
発表を終えるごとフロアの方々から質問や意見が続出しましたが、発表者たちはその子なりに誠実に懸命に応えることができました。「わからない」ことがわかった、ということも大事という認識も徐々にでてきましたし、でもさらにわかろうとするとどうしたら良いのか?と探求を続ける姿勢もできてきたので、調べた分量はかなりのものだからでしょう。ご意見やご質問に対して、おどおどしてはいても、自信は持って答える姿に、議会よりよっぽどええ!との感想も(^-^;
中3生からの提案に、「知識を得ると価値観が変わる。みんなで知識を伝え合う交流の場があれば、それぞれの立場での考えがわかり、より良い考えが生まれる。」というものがありました。「調べて初めて知った。だからみんな知らないだけ。でも知らないとわからない。だから教えてもらったり自分で調べたりできるようになった方がいい」という考えからでてきたそう。「Knowledge is power」を体得した時間だったかもしれません。
子どもと教育の力の可能性を、またひとつ見つけた時間となりました。
(黒瀬)