観光から生活へ、奈義の暮らしを体験する2日間

3月23日~24日に、「観光から生活へ、奈義の暮らしを体験する2日間」を実施しました。
今回は奈義町に住む人たちとふれあう時間や、まちの自然を体験してもらう時間をふんだんに盛り込んだ2日間になりました。ここではその2日間の様子を一部ご紹介します。

東京を出発した参加者は、新大阪駅でバスに乗り換えて走ること約2時間、長旅の末に奈義町に到着しました。
到着後はまず町内にあるアートギャラリーFIXAにて、お茶を片手にほっとひと息。

もともと碁盤の製造工場だった建物をオーナーがほとんど一人でリノベーションしたアートギャラリー。その過程の話はとても面白く、参加者の方も興味深々のご様子。
そのままFIXAで移住者の革職人さんのレザークラフトワークショップに参加しました。

普段やることの無い作業に苦戦しながらも黙々と縫い上げている様子。
革や工具、つくり方について丁寧にレクチャーしていただき、そのひとつひとつがとても新鮮で面白く、有意義な時間になりました。

ワークショップの後はまちの移住アドバイザーと合流し、一緒に夕食の買い出しへ。町内のスーパーや産直市場を回り、野菜の安さにとても驚いていたようでした。

買い出しを終えて早速料理。町民のみんなと一緒に山野菜の天ぷらやホウレン草のお浸しをつくりました。天ぷらの素をつける量や油からあげるタイミングなど、知らないことばかりだったようですが、熟練のみなさんの指導のもとメキメキと上達していました。一緒に料理をつくることを通して参加者と町民との関係性がどんどん身近になっていく様子を感じた時間でした。

料理も全て出そろい、みんなで食卓を囲みます。やっぱり自分達でつくった料理はより一層美味しく感じます。地元の方から移住者の方まで、10名以上の大人数でにぎやかな時間を過ごしました。

2日目は朝から蛇淵の滝トレッキング。昨年奈義町に移住し、現在森林組合で活動されている山の先輩が案内をしてくれました。春を目前にしてまさかの雪景色でしたが、それもいい思い出。最初は凍えていた身体も山を登りながらいつしかぽかぽかになりました。

山から降りて、そのまま町内を車で周遊。同じ町内でも地区ごとで雰囲気も景色も全然違います。奈義町を端から端まで走って、ネット上では見ることのできない奈義の姿を見てもらいました。写真は空き家見学の様子。町内にどのような空き家があるのか、実際に見て、家主さんの話を聞くことで、ここで生活する妄想がいろいろと膨らんでいるようでした。

最後は奈義にこの春から新しくできた多世代交流広場ナギテラスの芝張りワークショップに参加。みんなと一緒に芝を張っている姿はもうすっかり奈義町民に見えます。みるみる土が見える面積が減っていき、あっという間に芝で覆いつくされました。
1泊2日のツアーはここで終了。あっという間の2日間でした。
「まちの色んな人と関われて、交流できたことがとても楽しかった。次は家族と一緒にまた来ます。」そう笑顔で言って帰られていきました。
そこに住む人達の中に入って、一緒に身体を動かして、食卓を囲む。そんな時間を通してよりその地域のことを深く知ることができる。
今回は、観光から生活へ、地域により一歩踏み込んだツアーになりました。

どうやったらまちの姿をより深く知ってもらえるんだろう、そんなことを日々模索しながら今後もこのような機会をつくっていきたいと思います。

(草加)