菅原直樹さんが奈義町アート・デザイン・ディレクターに着任しました
奈義町アート・デザイン・ディレクターに着任しました、菅原直樹です。これまで演劇と介護を結びつけて、地域課題に取り組む活動をしてきました。
10代のころから東京で俳優として演劇活動をつづけてきたのですが、20代の終わりに介護職員として介護の現場で働くようになりました。そこで得たのが「介護と演劇は相性がいい!」という実感でした。
東日本大震災後、岡山に移住してからは、認知症の人との関わり方を考える「老いと演劇のワークショップ」を開催し、ワークショップで出会った90歳の俳優・岡田忠雄さんと舞台を上演してきました。年々、岡田さんは俳優としての意識が高くなり、最近では「舞台の上で死ねたら本望だ」と言っています。
このような活動をするようになってから、改めて、芸術文化の力の大きさに驚いています。少なくとも岡田さんにとっては演劇は生き死にの問題のようです。高齢になっても好きなことに打ち込み、世代や障害を越えた人とのつながりが生まれることで、「生きる気力が涌いてくる」と言っています。
奈義町では、子どもからお年寄りまでさまざまな人が、芸術文化を通じて楽しみながら支えあう場をデザインしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
菅原直樹